以前の記事で、我が家のお小遣い制を紹介しました。
- お小遣い制は「再交渉」もあり
- 年齢とともに仕事を増やすと子供のやる気もUPする!
と紹介しましたが、条件や仕事内容を変えるときの「再交渉」はいつ、どんなときにやるの?
この記事では、「再交渉」の仕方についてご説明します!
☆ポイント☆
・子供から再交渉の依頼があるまで待つ
・依頼があるまで、親は「減らせる仕事」「増やせる仕事」の案を考えておく
「再交渉はこのやりかた!」と決まっているわけではなく、あくまで我が家のやり方ですがご紹介していきます。
ちなみに、今回の記事は「欲しいもの」用のお金(仕事の成果により金額が変動)の再交渉です。
「必要なもの」「貯金」「人のため」(金額固定)の再交渉はまだしたことがありません。
他の費目については、再交渉することがあればまたアップします!
再交渉したいのはどんなとき?
再交渉は、子供から/親からどちらから提案してもOKです。
お小遣い制を始めて約1年、我が家では今のところ、子供からの提案による再交渉のみです。
親から提案して再交渉したことはありません。
子供が新しい仕事に前向きになっているときの方が、話し合いがしやすいからです。
各ご家庭で、親から「再交渉」を提案してもOKと思います。
[子供]自由に使えるお金を増やしたいとき
子供が「再交渉」を申し出るのは、もっとお金が欲しいときです。
子供の欲しいものは、年齢と共に価格の高いものにシフトしていきます。
かわいいヘアゴム買いたい!
ポケモンカードのレアカードが欲しい!
こういう時は、
- 今ある仕事の回数をこなして「欲しいもの」のお金を稼ぐ
※各仕事の単価×回数=お小遣いです。 - 「貯金」を使わずに貯める
が基本です。
それでも欲しいものが買えなければ、子供から親へ再交渉の依頼をします。
依頼といっても、親に「再交渉したい」を伝えるだけです。
再交渉を
したいです!
[親]成長に伴い仕事内容のレベルを上げたいとき
お小遣い制を始めるとき、簡単なもの&ある程度年齢に合った仕事を作りました。
しかし子供の成長とともに
この年齢で、この仕事内容でお金をもらえるのは簡単すぎない?
と思うようになります。
お小遣い制を始めた当初に決めた仕事内容と単価はこちらです。(小1と年長)
※毎日、仕事をやったら成果記入表に○を付け、単価×〇の数=1週間にもらえるお金になります。
- 朝布団をたたむ:10円
- 夜布団を敷く:10円
- ルンバをホームに戻す:10円
- 洗濯物をたたむ:20円
- 洗濯物をしまう:20円
- ルンバのために椅子を出す:5円
- 夜カーテンを閉める:10円
- ルンバの後に椅子をしまう:5円
- ハブラシ、糸ようじ、綿棒、ドライヤーを準備する:10円
- ガーゼを準備する(お風呂用):10円
- ソフレ(入浴剤)を入れる:10円
子供の成長とともに親は、赤字の仕事はお小遣いをもらうための仕事としてはふさわしくないと思うように。
- 年齢に対して簡単すぎる
- 自分の身の回りのことに相当する
でもだからといって、
すぐに親からに再交渉の提案はしません。
子供たちからの「再交渉」があるまで待ちます。
それまでは、増やせそうな仕事があるか考えておきます。
仕事を減らすなら、増やす仕事も必要だからです。
- 仕事を減らすだけだと子供のお小遣いが減る
- 減らした分、新しい仕事も作る必要がある
子供が新しい仕事に前向きになっている時の方が話し合いもしやすいので、子供が「お小遣いを増やしたい」「再交渉したい」と言って来るまで待ちます。
・子供たちからの「再交渉」の依頼があるまで待つ
・依頼があるまで、親は「減らせる仕事」「増やせる仕事」の案を考えておく
我が家では、子供の年齢と性格、親のやり易さでこうしています。
再交渉の内容
子供から再交渉の依頼があったら、3つのことをやっていきます。
- 今までの振り返り
- 減らす仕事を決める
- 増やす仕事と金額を決める
今までの振り返り
再交渉ではまず、いま仕事をどれくらいやっているか振り返りをします。
振り返りと言っても、仕事の成果記入表を見ながら「この仕事はよくやるね」「この仕事はあんまりやらないね」と会話するだけです。
↓よくやる仕事
- ルンバをホームに戻す:10円
※ルンバがエラーになったときだけ - 夜カーテンを閉める:10円
- ルンバのために椅子を出す:5円
- ルンバの後に椅子をしまう:5円
- ハブラシ、糸ようじ、綿棒、ドライヤーを準備する:10円
- ガーゼを準備する(お風呂用):10円
- ソフレ(入浴剤)を入れる:10円
仮に一人でこれを全部やると合計60円/日
1週間だと60円×7日=420円/週
子供二人が早い者勝ちで仕事をしていくので、実際にもらえるお金は、この半分くらい(約210円)です。
「欲しいもの」用のお金(=子供が自由に使えるお金)を、1人あたり1週間で200円ほどもらっていることになります。
一方、子供たちが普段あまりやらない仕事もあります。
↓あまりやらない仕事
- 朝布団をたたむ:10円
- 夜布団を敷く:10円
- 洗濯物をたたむ:20円
- 洗濯物をしまう:20円
お小遣いを増やしたいなら、今まであまりやっていなかった仕事もやればいいのでは?
と、読者の声が聞こえてきそうです。
確かにそうなのですが、以下の理由でなかなかできずにいました。
- 子供には布団が重くて扱いが難しかった
- 子供が洗濯ものをたたむ・しまう時間がなかった
洗濯物は、帰宅して寝るまでの間に私が乾燥後の洗濯物を出すのですが、毎日バタバタで取り出すのが遅く、子供たちが仕事する時間がとれませんでした。
「日々の生活の中でやりやすい仕事」ではなかったのです。
この後の再交渉で減らす仕事・増やす仕事を決めていきますが、大事なのは、
「仕事をがんばれば、自由に使えるお金を増やせる」状態にすることです。
再交渉の結果で、今もらっているお金よりも増えるように、減らす仕事・増やす仕事と金額を決めていきます。
減らす仕事を決める
親からは、減らしたい仕事の提案をします。
☆注意点☆
仕事を減らすといっても「お小遣いをもらうための仕事一覧」から外すだけで、この仕事をやらなくてもよいわけではない、ということを子供とよく話すこと。
仕事一覧から外した後にその仕事をしなくなったら、お小遣い制自体を一旦やめて話し合うのがよいでしょう。
↓親が考える、減らしたい仕事
- ルンバのために椅子を出す:5円
- ルンバの後に椅子をしまう:5円
- ハブラシ、糸ようじ、綿棒、ドライヤーを準備する:10円
- ガーゼを準備する(お風呂用):10円
- ソフレ(入浴剤)を入れる:10円
夜カーテンを閉める:10円
この仕事、前より成長した自分には簡単すぎると思わないかな?
お金をもらう仕事からは外して、他の仕事に変えてみない?
うちの場合は、「小さい子向けの仕事」はやめて、「大きい子向けの仕事にレベルアップ」というニュアンスを出すと、素直に聞いてくれました。
「夜カーテンを閉める:10円」だけは、「どうしても残して!」とお願いがあり残しています。
(簡単に稼げる仕事を手放したくない様子…)
仕事を減らすときは、お子さんに合わせて言い方を工夫しましょう。
私から提案した仕事を減らすことで、1日あたり40円分の仕事が減ることになりました。
これ以上の金額がもらえるよう、増やす仕事の内容を決めていきます。
増やす仕事と金額を決める
子供からどんな仕事ならできそうか案を出し、親からも事前に考えていた案を出します。
各仕事の単価も、今ある仕事を基準に難易度で決めましょう。
- 子供は、親がいつもやっていることを思い浮かべ、自分でもできそうなことを提案する。
- 親は、子供にやってほしいことを提案する。
赤字:子供から
青字:親から
- 料理の手伝い:10円
- 食器を食器棚にしまう:20円
- みんなの部屋を掃除する(はたきか掃除機):10円
- 洗面所の水びたしを拭く:10円
- お母さんに頼まれたこと:10円
増やす仕事内容はこれで決まり!
食器を棚にしまうのは子供にとって難しいので20円、それ以外は10円で決定です。
(食器棚に食器をしまうという仕事が増えたことで、母は食器棚の整理を余儀なくされました…)
仮にこの仕事を全部やると、1日あたり60円分の仕事が増えることになります。
先に1日あたり40円分の仕事を減らしているので、
(増えた仕事60円)ー(減った仕事40円)=20円/日
20円×7日==140円/週
仕事を頑張れば1週間でもらえるお小遣いが140円増えることになりました。
(全部一人がやった場合。)
こうして、新しい仕事一覧はこうなりました。
赤字:今回追加
- 朝布団をたたむ:10円
- 夜布団を敷く:10円
- ルンバをホームに戻す:10円
- 夜カーテンを閉める:10円
- 洗濯物をたたむ:20円
- 洗濯物をしまう:20円
- 料理の手伝い:10円
- 食器を食器棚にしまう:20円
- みんなの部屋を掃除する(はたきか掃除機):10円
- 洗面所の水びたしを拭く:10円
- お母さんに頼まれたこと:10円
仕事内容と金額が決まったら、仕事の成果記入表も作り直しましょう!
まとめ:再交渉で少しずつ子供の仕事をレベルUPしよう!
この記事では、わかりやすいように一度の再交渉ですべて変更したように記載しましたが、実際には1年で2回ほどに分けて再交渉をしています。
子供の成長に合わせて仕事内容と金額を見直すことで、以下のことが期待できます。
- 子供はもらえるお金が増えて、自分で管理する裁量が増える
- 子供が担当する家事が増え、家事を覚える
家事をやってくれるとはいえ、
大人がやった方が早いわ。
と思うこともあります。
でも、いずれ子供が独り立ちするときの練習と思って、再交渉のたびに難しい仕事も担当させていきましょう!
親にも子にも負担のない範囲で、お小遣いを続けていけたらいいですね。
我が家のお小遣い制の元になった本はこちらです。
(本の内容を参考に、我が家のやり易いやり方に少し変えています)
あなたの家でも、参考にして各ご家庭で「おこづかプログラム」を始めてみてはどうでしょう?
読んでいただき、ありがとうございました!
お小遣いの始め方はこちらです
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