壁にモノを飾りたいけど、画びょうやネジが使えなくて困った、という経験はありませんか?
「賃貸で壁に穴があけられない」「壁の材質上、穴が開けられない」というお宅もありますよね。
我が家は壁の内側コンクリートになっていて、画びょう・ネジ・クギが使えません。
でも、あるアイテムを使って額縁と時計を飾っています。
リビングで使っているのは、こちらのレギュラータイプのコマンドフックです。
キッチンのパントリー(汚れ防止の加工がされた壁)には、壁紙専用のコマンドフックを使っています。
レギュラータイプと壁紙用タイプ、どっちを使えばいいの?
レギュラータイプ:
→塩ビ以外(水を吸い込む)壁紙に使用
壁紙用タイプ:
→塩ビ(水を吸い込まない)壁紙に使用
この記事では、画びょうやネジが使えないお宅でも、コマンドフックを使って壁に穴をあけずに額縁や時計を飾る方法を紹介します。
壁紙ごとに、どのフックを選べばいいのか解説します。
番外編として、コマンドフック以外にも「壁に穴をあけずに飾れるアイテム」を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
コマンドフック以外のアイテムは>>こちら
重いものを飾りたい場合は>>こちら
壁に穴を開けずにモノを掛けられるアイテム:コマンドフック
コマンドフックは、強力な粘着テープで画びょうやネジを使わず壁にフックを取り付けられるアイテムです。
テープの粘着力は強力なのに、下から引っ張るようにはがせば跡が残りにくいのが特徴。
キレイにはがせるので賃貸でも安心です。
塩ビ製の壁紙には壁紙用、それ以外の壁紙にはレギュラータイプを使用する
コマンドフックには「レギュラータイプ」と「壁用紙タイプ」があり、壁紙の素材が「塩ビ」か「塩ビ以外」かで使い分けます。
壁紙が塩ビ製かどうかの見分け方:壁紙が水を吸わなければ塩ビ
自宅の壁紙が塩ビかどうかは、どうやって見分ければいいの?
Q:ビニールクロスと紙クロス・布クロスの見分け方を教えてください。
A:壁紙に霧吹きで水をかけることで、ビニールクロスと紙クロス・布クロスを判断することができます。水を吸い込まない場合=ビニールクロス
ビニールクロスと紙クロス・布クロスの見分け方を教えてください。 | DIYショップ RESTA よくあるご質問 (diy-shop.jp)
水を吸い込む場合=紙クロス・布クロス
塩ビの壁紙は、「ビニールクロス」とも呼ばれます。
自宅の壁紙が塩ビかどうかわからない場合は、水を吸うか・吸わないかで判断しましょう。
最近の家は、汚れても手入れしやすい塩ビ(ビニールクロス)の家が多いようです。
レギュラータイプ
塩ビ以外の場所には、レギュラータイプを使います。
壁紙に水を吹きかけたときに、水を吸うなら「塩ビ以外」の壁紙です。
\ 塩ビ以外の場所にはこちら /
- タブ(強力な両面粘着テープ)とフックのセット
- 耐荷重(Mサイズの場合):1.3kg
※サイズにより耐荷重は異なる - タブは跡が残らずきれいにはがせる
- フックはタブを取り替えて再利用OK
- 塩ビ以外の場所に使用する
私ははじめコマンドフックに種類があることを知らず、塩ビの壁紙にレギュラータイプのコマンドフックを使ってしまいました。
我が家の壁紙、水を吸わないので塩ビでした…
レギュラータイプのコマンドフックで額縁と時計を飾っているところ
塩ビの壁紙に塩ビの壁紙にレギュラータイプのコマンドフックを使って約5年経ちますが、飾ったものが落ちたことは一度もありません。
飾る位置を変えるためコマンドフックをはがしたこともありますが、壁紙が破れたり浮いたりもありませんでした。
運よく、我が家ではレギュラータイプでも問題なく使えていますが、塩ビの壁紙なら壁紙用タイプの方が安心です。
後になって、コマンドフックに「壁用紙タイプ」があることを知りました。
製品の説明通りに使うのがベストなので、塩ビの壁紙には壁用紙タイプを使うことをオススメします。
壁紙用タイプ(ビニールクロス用)
塩ビの壁紙には、壁用紙タイプを使います。
壁紙に水を吹きかけたときに、水を吸わないなら「塩ビ」の壁紙です。
\ 塩ビ(ビニールクロス)の壁紙にはこちら /
- タブ(強力な両面粘着テープ)とフックのセット
- 耐荷重(Mサイズの場合):500g
※サイズにより耐荷重は異なる - タブは跡が残らずきれいにはがせる
- フックはタブを取り替えて再利用OK
- ビニールクロスにも使える
我が家のキッチンパントリーでは、壁用紙タイプのコマンドフックを使っています。
壁用紙タイプのコマンドフックで額縁を飾っているところ
塩ビの壁紙に見た目は普通の壁ですが、「簡単に汚れが取れるよう加工された壁紙」です。
キッチンパントリーの壁紙
リビングの壁にはレギュラータイプを使いましたが、キッチンパントリーには壁用紙タイプを使うことにしました。
壁用紙タイプも、壁にしっかり着いて落ちてきません。
コマンドフックの選び方まとめ
レギュラータイプと壁紙用タイプ、どちらのコマンドフックにするかは、壁紙が塩ビかどうかで判断しましょう。
コマンドフックのレギュラータイプと壁用紙タイプは耐荷重が違う。
壁紙用タイプはレギュラータイプよりも耐荷重が小さいので、「選ぶサイズ」と「使う個数」に注意する。
(コマンドフックのタイプ・サイズごとの耐荷重は>>こちら)
コマンドフックの使い方
コマンドフックは取り付け・取り外しがとても簡単です。
レギュラータイプと壁紙用タイプで使い方は少し違います。
コマンドフック「レギュラータイプ」の取り付け方
- 取り付け面をきれいに拭く
- タブ(粘着テープ)のはくり紙(モノ面)をはがし、フックの裏面に貼り付ける
- フックに貼り付けたタブのはくり紙(かべ面)をはがし、壁に貼る
- 1時間以上待つ(十分接着されるまで待つ)
タブは両面テープになっており、「かべ面」と「モノ面」がわかるようになっています。
粘着テープの「かべ面」と「モノ面」を確認し、粘着テープでフックを壁に貼り付けます。
壁にフックを取りつけ、1時間以上待ちます。
フックに飾りたいものを引っかけます。
我が家の額縁は裏面に紐を取り付けました。
紐をフックに引っかけると、このように額縁を飾ることができます。
上から見るとこのような感じです。
1つのフックで、紐の真ん中にフックがくるよう引っかけています。
額縁が平行に飾れない場合は、フックを複数使ってくださいね。
掛け時計もコマンドフックで取り付けられます。時計裏面のくぼみにフックを引っかければOKです。
しっかり取り付けられました!
コマンドフック「壁紙用タイプ」の取り付け方
コマンドフッ壁用紙タイプの取りつけ方はこちらです。
- 取り付け面をきれいに拭く
- 壁紙保護シートのはくりフィルムをはがし、壁紙保護シートを壁に貼りつける
- 壁紙保護シート全体を指でこすって壁に密着させる
- 粘着タブの上にフックを貼り付け、手で30秒強く押し付ける
- 1時間以上待つ(十分接着されるまで待つ)
壁紙保護シートの「この面を取り除く」と書かれたはくりフィルムをはがします。
壁紙に保護フィルムを貼り付け、シート全体を指でこすって壁に密着させます。
このとき、粘着タブのつまみ(カーブしている部分)が下になるように貼りましょう。
粘着タブをはがし、フックを貼ります。
フックを30秒、壁面に押し付けます。
貼り付け完了したのがこちらです。
額縁の重さが990gなので、2つ取りつけました。
(壁紙用タイプMサイズ1つの耐荷重:500g)
壁にフックを取りつけ終わったら、1時間以上待ちます。
1時間以上経ったら、フックに飾りたいものを引っかけます。我が家の額縁は裏面に紐を取り付けました。
額縁を取りつけるとこのようになります。
万が一落ちたときに壊れないよう、念のため丸1日は下にクッションを置くと安心です。
取りつけ完了したところ
いい感じに額縁を取りつけられました!
コマンドフックの取り外し方
コマンドフックの取り外し方は、レギュラータイプも壁紙用タイプもほぼ同じです。
- フック部分を取り外す
(フック真ん中を抑えながら上に引っ張る) - フックの土台部分を抑えながら、タブ(粘着テープ)を真下に引っ張る
- 保護シートを端からゆっくりめくりはがす
(壁紙用タイプの場合のみ)
フック部分を取り外すと、タブ(粘着テープ)に下向き矢印↓マークがついているのが見えます。
この矢印↓マーク部分を手で持ち、真下に引っ張って取り外します。
取り外すときは、タブを真下に引っ張っぱるようにしましょう。
斜め前に引っ張るときれいにはがせない可能性があります。
壁紙用タイプの場合は、フックを外したあとに保護シートもはがします。
コマンドフックに引っかけたモノは落ちてこないのか
コマンドフックで飾ったものは落ちてきたりしないの?
使い始めてから一度も落ちたことがないです。
本当は塩ビの壁紙には壁用紙タイプを使うのですが、我が家のリビングでは、塩ビの壁紙にレギュラータイプを使っています。
それでも4年以上、モノが落ちてきたことはないです。(我が家の場合)
コマンドフックはタイプとサイズごとに耐荷重が違います。
壁の素材と飾るモノの重さに合ったタイプ・サイズを選びましょう。
参考までに、我が家で使っているコマンドフックのタイプ・サイズと、掛けているモノの重さを紹介します。
筆者宅の例:レギュラータイプの場合
貼り付ける壁紙:塩ビ(水を吸わない壁紙)
我が家のコマンドフックの種類・サイズ
コマンドフック(Mサイズ)レギュラータイプの耐荷重:1.3kg
我が家で掛けている額縁、時計それぞれの重さ
- 時計の重さ:752g
- 額(大)の重さ:708g
- 額(小)の重さ:380g
いちばん重いのがこちらの時計752g。
落ちそうな気配もなく、4年間しっかり壁についています。
<参考:時計はこちら>
筆者宅の例:壁紙用タイプの場合
貼り付ける壁紙:塩ビ(水を吸わない壁紙)
※汚れにくい加工あり
我が家のコマンドフックの種類・サイズ
コマンドフック(Mサイズ)壁紙用タイプの耐荷重:500g
我が家で掛けている額縁の重さ
- 額縁の重さ:990g
フック1つの耐荷重が500gなので、フック2つで飾っています。
我が家では、コマンドフックで飾っているものは全然落ちてこないです。
好きな絵が飾れてHAPPY♪
コマンドフックはタイプとサイズによって耐荷重が異なる。
壁紙の素材と飾るものの重さによって、フックのタイプと数を決める。
コマンドフックの耐荷重
コマンドフックは種類とサイズによって耐荷重が異なります。
- ジャンボ:3.5kg
- Lサイズ:2.4kg
- Mサイズ:1.3kg
- Sサイズ:500g
- フォトフレーム用:800g
- ふつう:500g
- ミニ:220g
(コマンドフック公式サイトより引用)
もっと重いものを飾りたい場合は>>こちら
壁紙用タイプは、レギュラータイプより耐荷重が小さいです。
掛けるモノが重い場合は、フックの数を増やすなどして調整しましょう。
使い始めは、少なくとも丸1日は下にクッション等やわらかいかいものを置くことをオススメします。
万が一、落ちて壊れたらショックですよね……
フックがしっかり貼れているか確認できるまでは、クッションを置きましょう。
コマンドフックのいろいろな使い方
コマンドフックは、額縁や時計などを飾る以外にも、収納でも役に立ちます。
我が家でコマンドフックを「収納に使っているとろ」をご紹介します。
マグネットや吸盤が使えないところにフック収納を追加する
下駄箱扉の裏に取り付け、出しっぱなしにしたくないモノを収納しています。
掃除用具の収納に使用
コマンドフックのレギュラータイプとS字フックを使い、無印良品のホウキ持ち手(伸縮ポール)を収納。
ポールの先に取り付けるホウキは、取り外して下駄箱内に置いています。
虫取り網と虫かごの収納に使用
同じく下駄箱扉の裏面に、コマンドフックのレギュラータイプで虫取り網と虫かごを収納。
虫かごが下駄箱の棚に当たらないよう位置を調整し、コマンドフックを貼り付けています。
扉の裏側を収納に使えて便利です!
テープだけ使い、収納グッズを直接壁に取り付ける
コマンドフックはフックとタブ(粘着テープ)のセットですが、タブだけでも使用できます。
タブ単品でも販売あり
タブを以下のように使用しています。
歯ブラシホルダーの収納に使用
ハブラシホルダーの裏面にコマンドタブのレギュラータイプを貼り付け、壁に設置しています。
使っているのはこちらのハブラシホルダーです。
ハブラシは引っかけて収納するとヌルヌルしないのでオススメです!
このハブラシホルダーの裏面はマグネットになっています。
このままだと壁には取り付けられないため、コマンドタブを使いました。
我が家の洗面所の壁だと、タブを2~3枚貼った時は落ちてきてしまい、思い切って6枚貼り付けたところ安定して貼り付けられました。
(4~5枚でもいいのかもしれません)
うちの洗面所の壁紙には、レギュラータイプのタブは貼り付きにくかったです。
リビングと洗面所では壁紙の材質が違うのかもね。
洗面所には、壁紙用タイプの方がよかったのかも。
壁紙用タイプは、塩ビ製壁紙面(ビニールクロス)にも貼り付けられます。
ビニールクロス用のタブ(粘着テープ)のみ
壁紙の材質に合ったタイプを選びましょう。
コマンドフック以外で壁に穴をあけずに飾れるアイテム
我が家ではコマンドフックを使っていますが、コマンドフック以外にも壁に穴をあけずに額縁や時計を飾るアイテムはあります。
インターネットで探したアイテムをいくつかご紹介します。
比較的軽いものを飾る:粘着テープタイプ
比較的軽いものなら、強力な粘着テープとフックで壁に飾れます。
tesa パワーストリップ
パワーストリップは、コマンドフック同様きれいにはがせます。
アジャスターで壁に取りつけた後に高さ調節が可能なので、高さがずれてしまっても安心です。
重いもをの飾る:突っ張り式のウォールラックタイプ
床と天井の間に突っ張り棒でウォールラックを設置すれば、額縁や時計だけでなく小物なども飾れます。
重いものを飾るなら、粘着テープよりこちらの方がオススメです。
LOWYA(ロウヤ)
アイリスオーヤマ
萩原
番外編:小さい穴をあけて飾る「ピンタイプ」
壁に穴はあいてしまいますが、極小さい穴だけでフックを取り付けられるアイテムもあります。
(石膏ボードなど、ピンを刺せる壁面用)
レック
WAKI
飾りたいものが重い場合や、小さい穴なら開けてもいい場合は、コマンドフック以外のアイテムも検討してみてください。
まとめ:コマンドフックは取れにくく、いろんな収納にも使えて便利
壁には絵やポスター、時計などのインテリア用品を飾りたいですよね。
画びょうやネジを使えなくてお困りの場合は、是非いちどコマンドフックやコマンドタブを使ってみてください。
壁面インテリアだけでなく、アイデア次第で収納にも使えます。
種類も複数あるので、壁の材質と飾りたいモノの重さで選んでくださいね。
- ジャンボ:3.5kg
- Lサイズ:2.4kg
- Mサイズ:1.3kg
- Sサイズ:500g
- フォトフレーム用:800g
- ふつう:500g
- ミニ:220g
フックなし/タブ(粘着テープ)のみはこちら
コマンドフック以外のアイテムは>>こちら
重いものを飾りたい場合は>>こちら
読んでいただき、ありがとうございました!
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